
地域の森から生まれたテーブルと椅子を展示しています

6月初旬より熊本県庁議会棟1階ロビーに、
クスノキのテーブルとスギの椅子を展示させて
頂くことになりました。きっかけは、
昨冬のサクラマチのクリスマスイベント。
そこに出展した、心を込めてみんなでつくった
クスノキの一枚板のテーブル。
イベント後は倉庫で眠ることになるのはもったいない!
と考えた私たちは、「熊本県の県木はクスノキだし、
どこか、多くの県民の皆さんの目に触れる場所に
展示することができないかな…」と、考えていました。
そうしたところ、サクラマチのイベントに
お越しいただいた県庁職員の方から、
「県庁に木材製品の展示を考えているのだけど…」と
相談がありました。調整の結果、
熊本県庁の議会棟1階という、
まさかの“特等席”に展示して頂くことに!
議会棟には、熊本の地域の産品や伝統工芸品など、
県を代表する品々が数多く展示されている中に
このテーブルと椅子も並べてもらえるなんて、
本当に光栄です。

この展示には、「森未来(しんみらい)」さんが
深く関わっています。森未来さんは、
「持続可能な森林づくり」を理念に掲げ、
林業家を支援し、適正な価格で木材を届けるための
仕組みづくりに取り組まれている会社です。
今回、林業家を支援するプロジェクトの第一弾として
選ばれたのが、熊本のクスノキでした。
森未来さんのメンバーでもある
「こだまと草木と」の児玉さんは、
國武林業の倉庫で出会った樹齢百年の「クスノキ」、
圧巻の一枚板を見た瞬間
「この木に新たな命を吹き込みたい!」と
強く感じたといいます。
こうしてサクラマチでのイベントに向けて、
森未来クオリティのテーブルづくりをご提案頂き、
施工にあたっては、甲佐町のミズタホームの社長に
ご協力頂くなど、多くの方の力が合わさり、
唯一無二のテーブルが完成しました。
長い歴史を感じさせる、クスノキのテーブルには
穴が空いており、そこには風土を感じる植物を
植えられるようにしつらえられています。
今回展示の際には、県産材で作成したオブジェや
鹿の角などがディスプレイされ、
“地域の豊かな自然”を感じさせるポイントとして、
訪れる人の目と心を引きつけてくれています。

熊本県庁議会棟1階ロビーに展示していただいたのは、
・Kusuのテーブル
机の天板と脚は、
熊本県御船町の地にしっかりと根を張り、
枝を広げ、長い歳月を生き抜いてきた、
樹齢百年の「クスノキ」を使用。
地域の豊かな自然と歩んできた歴史を
感じさせてくれます。

・Sugiの椅子
スギの学名は「Cryptomeria japonica(クリプトメリア ヤポニカ)」。
“日本の隠れた宝”という意味を持つこの木も、
熊本県御船町の自然の中で育まれてきました。
手触りのやわらかさ、木目の美しさ、
そしてほのかな香り。素朴な力強さも感じさせてくれる
自然素材ならではの椅子です。
・KEYCUSブロック
地域の杉を利用して作られた
森を楽しむバランスゲーム。
専用のアイアンスタンドに収納すると、
木目の美しさを眺めたり、木の香りを楽しみ、
森を感じるオブジェとしてもお楽しみ頂けます。
今回は森のオブジェとして展示しています。

展示後、議会棟を訪れた方々からは
「香りが良い」「座っていて心地いい」
「木のぬくもりが伝わってくる」といった
嬉しい声も届いています。
このクスノキは、長い年月を御船町で生きてきました。
その木が、伐採されたあともこうして
新たな形で生まれ変わり、
未来の森を想う仲間たちの手を通して、
また新たな歴史を刻み始めたのです。
熊本県庁議会棟1階ロビーでは、嬉しいことに
1年間展示していただける予定となりました。
熊本県庁にお越しの際は、
ぜひ議会棟ロビーに足をお運びいただき、
地域の自然と人の想いが詰まった
クスノキのテーブルとスギの椅子に
どうぞ触れてみてください。


今回の展示にあたってご尽力くださった
県議会の高野議長、県庁職員の皆さんをはじめ、
森未来さん、ミズタホームさん、
そしてこの取り組みに賛同し、応援してくださった
すべての皆さまに心から感謝申し上げます。
・熊本県庁(展示場所は、熊本県庁議会棟1階ロビー)
https://www.pref.kumamoto.jp
・森未来
https://shin-mirai.co.jp/
・ミズタホーム
https://www.mizutahome.com
・こだまと草木と
https://www.codamatokusakito.com/